2000年7月4日(火)晴れのち曇り時々雨
  

 近頃ボクは退屈だ。なぜなら、ママ(ユキ)は、ホームページとやらを作るために、
一日中パソコンルームにこもりっぱなしで、ちっともボクと遊んでくれない。
パパ(タカ)はお仕事で、朝早く出掛けて、夜遅く帰ってくるから、
主な遊び相手は、必然的にママということになる。
そんなもんだから、ママがかまってくれないと、ボクのいたずらにも拍車がかかる。
それでも『いけません!』なぁんて一言を残して、ママはまたパソコンと仲良くし始めるから、
こうなるとボクはもう、ふて寝をするしかない。
まぁ、ボクのためのホームページらしいから、ちょっとは我慢しよっと。

 今日は、ボクがパパとママに出逢った頃のことをお話しよっカナ。
ボクは1999年7月21日、静岡県の伊東市というところで生まれたんだ。
本当のパパの名前は『FELT』、ママの名前は『DOVE』っていって、
兄弟はボクの他に、男の子が3人と女の子が1人いた。
 
 ある日突然、ボクとお兄ちゃんは、家族から引き離されて、
ふたりっきりで、東京都のとあるペットショップに連れてこられた。
お兄ちゃんとは別々に、小さなショーケースに入れられて、
走り回ることも出来ず、いろんな人に、ガラス越しに覗かれて、
正直言って最初はかなり参った。何がなんだかさっぱり解らなかった。
 そんな生活にも少しは慣れたかな?って頃に、今のパパとママに出逢ったんだ。
最初、パパがボクを抱き上げ、次にママ。ママの口紅の匂いがなんだかおいしそうで、
つい、ママの口を『ペロッ』てなめちゃった。ママは喜んで笑ってたっけ。
 
 その日から一週間後、ボクはペットショップのお姉さんにシャンプーをされ、
頭にリボンを付けられた。そうこうしているうちにボクは段ボール箱に入れられた。
『え?!今度はお兄ちゃんともお別れなの?!』と、ボクは焦った。
今度こそひとりぼっちになる・・・・・。そう、思ってなんだか泣き出しそうになった。
ちよっとセンチな気分になっていると、頭の上に見たことのある顔があった。
あの、おいしそうな口紅の匂い。間違いない。この間のふたりだ!!
 こうしてボクは、お兄ちゃんとも別れ、パパ(タカ)と ママ(ユキ)の
おうちへと引っ越しをした。(お兄ちゃんも、それから一ヶ月後、どこかのおうちへ引っ越した)

 この家にきて、早速、ボクは『レオ』という名前をママからもらった。
パパは『ジョン』にしようと言っていたらしいけど、ママが猛反対したらしい。
ありふれた名前だからというのが理由らしいけど、じゃあ、なぜ『レオ』なのかというと、
パパの実家にシェルティー系のミックス犬、『チャオ』(女の子・8歳)というのが住んでいて、
彼女とのゴロ合わせらしいが、なんだか安易・・・・・。まぁいいや。
 親としての役割分担は、犬を育てた経験のあるパパが教育係、
経験のないママが甘やかし係となって、一生懸命ボクを育ててくれた。
 
 あれから9ヶ月、もうすぐ、ボクも無事に
1歳を迎えようとしている。
来たばっかりの頃は、やせっぽちで
(生後3ヶ月で900グラム)病気もいろいろして、
パパとママにいっぱい心配かけたけど、
大きくなって抵抗力もついたから、もう大丈夫だよ!
 これからも、いっぱいいたずらをして、
いっぱいおねだりをして、いっぱいいっぱい困らせるけど、
ずっ〜と一緒にいて★
ネッ!大好きなパパとママ!!